「めんどくさがり屋」って、世間的には「改善すべき!」「めんどくさがり屋は短所!」とか言われることが多い性格ですよね…。
でも実は、めんどくさがり屋にも長所はありますし、めんどくさいって言葉もポジティブに変換できます!
というわけで今回は、「めんどくさい」って言葉も、「めんどくさがり屋」って性格・特徴もポジティブに変換してみました。
性格を直すのはなかなかハードルが高いんですが、できるだけ短所を抑えて長所を活用するって方向に考えると、うまーくこの性格を活かせると思います。
<この記事は約5分で読める!>
- 1 第1章:「めんどくさい」って言葉を5つのポジティブワードに変換
- 2 第2章:「めんどくさがり屋」の性格・特徴を15個の長所に変換してみた
- 2.1 長所1:消極的で行動力が低いのではなく、最も重要な物事だけを見極めて効率的に行動できる
- 2.2 長所2:先延ばしにしがちなのではなく、短期決戦の高い集中力を活用している
- 2.3 長所3:のんびりマイペースなのは、自分のペースで行動して心身の過剰消耗を防ぐため
- 2.4 長所4:自分に甘いからこそ、他人にも甘く他人を責めないから意外と人間関係で波風が立たない
- 2.5 長所5:人付き合いをめんどくさがるからこそ、人間関係のトラブルを回避して、自分の時間を大切にできる
- 2.6 長所6:向上心・成長意欲が低いからこそ、挑戦を避ける分大きなリスクも回避できる
- 2.7 長所7:計画性がないのではなく、楽観的で柔軟性がある
- 2.8 長所8:仕事が雑だからこそ、スピードが早い
- 2.9 長所9:細かいところに気を遣わないのではなく、寛容である
- 2.10 長所10:人から何かを指示されることを嫌うのは、自分なりの判断基準をちゃんと持っているから
- 2.11 長所11:変化を嫌うのは、現状に満足しているから
- 2.12 長所12:責任感が低いからこそ、プレッシャーを上手く回避できる
- 2.13 長所13:無気力でやる気がないからこそ、無駄に消耗せずに済む
- 2.14 長所14:口癖がネガティブ=ネガティブな感情を口から断捨離して心のバランスを保つ術を身につけている
- 2.15 長所15:投げ出しやすく逃げ出しやすいからこそ、損切りが早い
- 3 【まとめ】めんどくさがり屋にも長所はある!
第1章:「めんどくさい」って言葉を5つのポジティブワードに変換
まずは言葉からポジティブに変換してみました。
①:「めんどくさい」→「今は他にもっと重要なことがある」
・「めんどくさい」
↓
「今は他にもっと重要なことがある」
めんどくさい=その行動や人間関係などに対して、心理的な抵抗を感じているということ。
で、この心理的な抵抗は、他にもっと重要なことがあるのに重要ではないことをやらなくちゃいけないことに抵抗を感じている、という見方もできます。
これは自分にとって重要なことが何か分かっているということ。つまり、物事に優先順位があるということです。
優先順位もなくあれもこれも~と受け入れて従ってしまうと、本当に大事なことができなかったり、大好きでやりたいことのための時間が削られたり、自分の時間がなくなってしまったりと、心身も時間も消耗してしまいます。
「今は他にもっと重要なことがある」
めんどくさがっているのではなく、今は他にもっと重要なことがある。
②:「めんどくさい」→「エネルギーを温存したい」
・「めんどくさい」
↓
「エネルギーを温存したい」
めんどくさいと感じる=無駄に体力や労力をかけることを避けたいけど、やらなきゃいけないと感じるときの苦痛、とも言えます。
であれば、めんどくさがっているのではなく、エネルギーを温存しようとしているんです。
他にもっと重要なことがあり、エネルギーはそちらに使いたい。だから今はエネルギーを温存したい。こう考えると、意外と理に適っていますね。
③:「めんどくさい」→「今はハードルが高いからもっと簡単なことから取り組もう」
・「めんどくさい」
↓
「今はハードルが高いからもっと簡単なことから取り組もう」
めんどくさいと感じるのは、自分が怠惰な怠け者だからではなく、その行動・状況が事実として困難な場合があります。
人間には、たいていは環境・状況のせいであるにもかかわらず、その人自身に問題があるように考えてしまうバイアス(先入観、偏った思い込み)があります。
心理学では、「根本的な帰属の誤り」とか「基本的な帰属の錯誤」とか言われる心理的なエラーの1つです。
例え、ちょっと先にあるテレビのリモコンを取るのすら「めんどくさい」と感じても、それはその人自身が怠惰で怠け者なのではなく、それすら「めんどくさい」と感じるほどに、仕事や人間関係といった環境・状況のせいで心身が疲れ切っているのが本当の原因かもしれません。
なのでそういうときは、「今はハードルが高いからもっと簡単なことから取り組もう」と考えればOK。
テレビのリモコンを取るのすら大変なら、まず立ち上がるだけでも偉業です。
④「めんどくさい」→「今日はもう閉店」
・「めんどくさい」
↓
「今日はもう閉店」
その日のもっとも重要なことをすでに終えているのであれば、「めんどくさい」と感じるのは仕方ないこと。エネルギー切れです。
それでも何かめんどくさいことがやってきたら、営業時間外なので「今日はもう閉店」と断る、もしくはやめちゃいましょう。
⑤:「めんどくさい」→「無駄なリスクを回避したい」
・「めんどくさい」
↓
「無駄なリスクを回避したい」
めんどくさい=事前に考えられるリスクを認識している、とも言えます。
そのリスクは、体力や労力が消費される、時間が消費される、精神的なストレスが伴うなど様々。いずれにしも、「めんどくさい」と感じるのはそうしたリスクを察知している証拠です。
本来やらなくてもいいことや大きなリスクがあることに対しても敏感なので、うまく回避することができます。
仕事がめんどくさい、人間関係がめんどくさい、行動するのがめんどくさい…。このめんどくさい気持ちはどうすればいいんだろう…。 今回は「めんどくさい」にお悩みの方に向けて、心理学や脳科学の知識に基づいためんどくさいを解消して行動力を上げる方法を[…]
第2章:「めんどくさがり屋」の性格・特徴を15個の長所に変換してみた
今度は「めんどくさがり屋」の性格・特徴を長所に変換していきますね。
よっしゃ!
長所1:消極的で行動力が低いのではなく、最も重要な物事だけを見極めて効率的に行動できる
・「消極的で行動力が低い」
↓
「最も重要な物事だけを見極めて効率的に行動できる」
めんどくさがり屋の短所としてよく言われるのが、消極的で行動力が低いっていう特徴。
たしかに、省エネで物事に対して積極性がなく、あまり行動しない傾向はあると思います。
一方で、めんどくさがり屋は「めんどくさいこと」に敏感で可能な限り避けたいと考えるので、あらゆる物事の取捨選択を行い、最小限の行動で済むように考える傾向もあると思います。
つまり、最も自分にとって重要なことを見極る目を持っていて、本当に大切なことだけに絞って行動できる素質があるわけです。
いわゆる「パレートの法則(80:20の法則)」で言うところの、80%の結果を生み出す20%の行動ですね。
重要なことに集中して取り組む能力には長けているので、最小限の行動で多くの成果を得る「効率的」な行動を得意とします。
長所2:先延ばしにしがちなのではなく、短期決戦の高い集中力を活用している
・「先延ばしにしがち」
↓
「短期決戦の高い集中力を活用している」
先延ばし癖がある、というのはめんどくさがり屋の大きな特徴の1つ。先延ばしにした結果、後々ツケが回ってきて後悔することがよくあります…。
めんどくさがり屋は、夏休みの宿題を8月の最後の週まで先延ばしにして一気に終わらせるタイプの傾向があると思います。
一般的には、7月中に前もって宿題を終わらせておいて、残りの日数を存分に楽しむ方が賢いと考える人の方が多いかもしれません。
でも、先延ばしにして一気に終わらせるタイプの方が良いこともあるんです。
締め切りが間近に迫っているとき、とてつもない集中力を発揮することがありますよね。
これは「締め切り効果」とか「集中ボーナス」とか言われる効果でして、実は締め切りなどある程度の制限・制約があった方がとてつもない成果を出せることがあるんですね。
めんどくさがり屋はまさにこの短期決戦タイプの傾向があるので、あえて制限・制約を加えることで凄まじい力を発揮する可能性を秘めています。
長所3:のんびりマイペースなのは、自分のペースで行動して心身の過剰消耗を防ぐため
・「のんびりマイペース」
↓
「自分のペースで行動できるから心身を過剰に消耗しなくて済む」
のんびりとしている、マイペースである。これもめんどくさがり屋のよく言われる特徴ですね。
これをオブラートに包まず言うなら、「遅い」「自分勝手」って感じでしょうが、だからこそ心身が過剰に消耗するのを防げている。これも1つありますね。
仕事にしても何にしても、人間という生き物がみんながみんな同じでない以上、できるできない、早い遅いというのは避けられないことです。
ペースアップをすることが人によっては多大な労力がかかることで、心身に不調をきたす恐れもあります。
めんどくさがり屋は、自分なりのペースを守ることで、心身が過剰に消耗しないように上手くバランスを取っている。自分のペースを知り、それを守って安定して行動する能力があるわけですね。
長所4:自分に甘いからこそ、他人にも甘く他人を責めないから意外と人間関係で波風が立たない
・「自分に甘い」
↓
「他人にも甘く他人を責めないから意外と人間関係で波風が立たない」
めんどくさがり屋は、めんどくさがり屋ゆえに自分に甘くなりがちだと言われています。
自分に甘いことは良くないことだと多方面から言われて育ってきた我々ですが、自分に甘くするというのはメンタルの健康を保つ1つ有効な方法とも考えられます。
また、自分に甘いということは、他人にも甘くなれるということ。些細なことで他人を責めないので、意外と人間関係で波風を立てない場合もあるんですね。
長所5:人付き合いをめんどくさがるからこそ、人間関係のトラブルを回避して、自分の時間を大切にできる
・「人付き合いをめんどくさがる」
↓
「人間関係のトラブルを回避して、自分の時間を大切にできる」
人間関係が大事なのは当然として、人付き合いをめんどくさがると深く広い関係を育むのが難しいってのはわかる話です。
一方で、人間関係をどんどん広げていくと、人間関係のトラブルに巻き込まれる、もしくはその当事者になる可能性が増えるリスクもあります。
そうなると、金銭的・時間的・精神的に大きなダメージを受けることもあるので、人間関係を広げるのが良いことばかりっていうわけでもありません。
むしろ「自分の時間を大事にしたい」と考える人にとっては、人間関係が広がりすぎるのはデメリットも多いと思います。
「人間関係のトラブルを回避して、自分の時間を大切にできる」と考えると、これも1つ長所ではないでしょうか。
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長所6:向上心・成長意欲が低いからこそ、挑戦を避ける分大きなリスクも回避できる
・「向上心・成長意欲が低い」
↓
「挑戦を避ける分大きなリスクも回避できる」
向上心、成長意欲は、人生において必要不可欠なものだと思います。やっぱり成長しようって考え方がないと解決できる問題が増えないし減らないので、どんどん人生って難しくなっちゃいますから…。
とはいえ別の見方をすると、成長しようとする行為は挑戦を伴いますから、当然リスクもあるわけです。
例えば、仕事でもっと出世しようと考えてがむしゃらに頑張った結果、自分のプライベートな時間が犠牲になったり、無茶をして体を壊してしまったり…。
他にも、起業・独立したけど失敗して大きな借金を背負う…というリスクもあります。
そうしたリスクを回避して現状の安定を維持できる、という利点は1つありますよね。
向上心と成長意欲はあった方がいいですが、低いからと言ってそれが100%ダメというわけではなく、リスクを回避できるという考え方もできます。
長所7:計画性がないのではなく、楽観的で柔軟性がある
・「計画性がない」
↓
「楽観的で柔軟性がある」
計画を立てるのがめんどくさいと考えるのか、計画を立てないことでデメリットを被る方がめんどくさいと考えるのか、これは意見が分かれるかもしれません。
ただ、計画性がなかったとしても、逆に言えば楽観的で柔軟性があるとも考えられますよね。
楽観的で柔軟性があれば、想定外のことが起こっても臨機応変に対応できます。何かが起こっても「なんとかなる」というスタンスでいる方が対処しやすいですしね。
長所8:仕事が雑だからこそ、スピードが早い
・「仕事が雑」
↓
「スピードが早い」
めんどくさがり屋は大雑把で仕事が雑、という印象もあると思います。
正確性が求められる細かい仕事はめんどくさがり屋にとっては苦痛でしょう…。
しかしその反面、正確性よりもスピードが求められる仕事なら、めんどくさがり屋は活躍できます。
100%で完成させるよりも、とりあえず60%で良いから早く仕上げて欲しい。そんな仕事の方がめんどくさがり屋とは相性が良いですね。
もしくは、自分とは正反対の細かく正確に仕事をするタイプの人が身近にいれば、お互いに不足している部分をぴったり補うことができると思います。
長所9:細かいところに気を遣わないのではなく、寛容である
・「細かいところに気を遣わない」
↓
「寛容である」
細かいところに気を遣わない…というのもめんどくさがり屋の特徴の1つ。それは自分の見た目の場合もありますし、人への気遣いの場合もあります。
これもポジティブに変換すると、寛容であると言えます。
要するに、些細なことにとらわれず、広く受け入れることができるわけです。
例えば、人間関係では、相手の細かいことにまでネチネチと口を出すことはありませんし、細かい人と比べれば、たいていのことは気にせずスルーできる能力があります。
自分の見た目のだらしなさや部屋の散らかり具合も気にしない…という場合も、極端な話、多少悪い環境でも適応できるという証ですし、他人のそうした部分をいちいち気にしないという良い面もありますね。
めんどくさがり屋は、寛容なのです。
長所10:人から何かを指示されることを嫌うのは、自分なりの判断基準をちゃんと持っているから
・「人から何かを指示されることを嫌う」
↓
「自分なりの判断基準をちゃんと持っているから」
めんどくさがり屋は良くも悪くも自分のペースで行動する傾向があるので、人から何かを指示・強要されるのを好まないタイプです。
実社会ではこれがマイナス面に働くことも少なくないですが、それは自分なりの判断基準をちゃんと持っているという裏返しでもあります。
自分なりの判断基準がないということは、流されるままに流され、他者や状況に振り回されやすくなるということ。つまり、自分で自分の人生をコントロールするのが難しくなるわけです。
あの名著『7つの習慣』でも「主体性であること」は人生において必要な第1の習慣にしてその他すべての習慣の基盤なので、すごく重要になります。
自分なりの判断基準をちゃんと持っている。その点は1つ長所でもあると思います。
長所11:変化を嫌うのは、現状に満足しているから
・「変化を嫌う」
↓
「現状に満足している」
現代は「変化が激しい!」と盛んに叫ばれる時代でして、変化に適応できないとマズいよねって印象は強くあります。
ただ、めんどくさがり屋は基本的に変化を嫌う性質があるので、それがなかなか難しいところ…。
とはいえ、変化を嫌うのは現状にある程度満足しているからこそ、って面もあるので意外とマイナスなことばかりでもないと思います。
結局のところ、幸福度というのは主観的なものなので「その人が幸せならそれでいい」というのがファイナルアンサーです。
もちろん本人が自分で自分に「俺は今のままで十分幸せなんだ…俺は幸せなんだ…」と無意識に正当化しようとしている場合もあるかもしれませんが、現状がどうであれ、その人が心から幸せだと感じているなら、もうそれでOKなんですよね。
長所12:責任感が低いからこそ、プレッシャーを上手く回避できる
・「責任感が低い」
↓
「プレッシャーを上手く回避できる」
社会で生きていくために大なり小なり責任感は必要ですよね。
責任感がない人は信用できない…となりがちですし、責任感がない人に「よしあの人に頼もう!」ともなりません。
じゃあ良い面はないのかというとそうでもなく、プレッシャーをうまく回避できる、という考え方もできます。
責任感があると言えば聞こえは良いですが、そのプレッシャーがメンタルの悪化を引き起こす原因になることもあります。
プレッシャーの許容度は人によって違うので、ある人がそのプレッシャーを難なく受け入れられても、ある人にはメンタルが病むほどのプレッシャーになる場合もあります。
めんどくさがり屋は、プレッシャーを回避することでメンタル悪化の予防ができるわけです。
長所13:無気力でやる気がないからこそ、無駄に消耗せずに済む
・「無気力でやる気がない」
↓
「無駄に消耗せずに済む」
無気力でやる気がないと聞くと、ネガティブな印象しか湧いてこないように思えますが、ちゃんと良い面もあります。
そうです。エネルギーを無駄に消耗せずに済むのです。
めんどくさがり屋は、無駄な行動・物事を嫌う傾向があり、無駄なエネルギーの消費はなんとしても避けようとします。
だからこそ、自分にとって1番価値のあることに対して、温存しておいたエネルギーを使えるんですね。
長所14:口癖がネガティブ=ネガティブな感情を口から断捨離して心のバランスを保つ術を身につけている
・「口癖がネガティブ」
↓
「ネガティブな感情を口から断捨離して心のバランスを保つ術を身に着けている」
「めんどくさいなぁ…」「やりたくないなぁ…」「もうやめようかなぁ…」とか、ネガティブな口癖はめんどくさがり屋の得意技の1つ。
こういった口癖は直すべき悪癖であり、何1つメリットがないように見えますよね。
でも実はこれ、口に出して言うことでマイナス思考・ネガティブな感情を断捨離している、とも考えられます。
本当に効果があるのか?は疑問ですが、あえて口に出すことでストレス解消に繋がる、上手く心のバランスを保てている、という人もいると思います。
長所15:投げ出しやすく逃げ出しやすいからこそ、損切りが早い
・「投げ出しやすく逃げ出しやすい」
↓
「損切りが早い」
めんどくさがり屋が投げ出しやすく逃げ出しやすいのは、無駄なコストとリスクに敏感だからです。
できるだけ労力を回避したい、しかもそれが無駄なら余計に回避したいと思うのがめんどくさがり屋って生き物です。
ゆえに、やめると決めたらスパッとやめられるのは、めんどくさがり屋の大きな長所です。
人間には「やめることをためらわせる」様々な要因がありまして、世界的な経済学者のスティーヴン・レヴィット教授は、その原因は3つある1と指摘しています。
・やめるのは「失敗だ」と認めることになる抵抗感
・ある物事にお金、時間、労力などを投資し続けることが損失に繋がると分かっているのに、今までかけてきた投資をもったいなく感じてやめられない心理「サンクコストの誤謬(コンコルド効果)」
・目に見えるコストにとらわれて、機会費用(ある選択肢に労力や時間を費やしたことで得た利益と、他の選択肢を選んだ場合に得られたであろう利益の差)のことまで頭が回らない
こうした原因から、なかなかやめられずに続けてしまう…ということが起こりがちなんですが、めんどくさがり屋は比較的こうした「やめることをためらわせる力」に強いと考えられます。
これは完全にめんどくさがり屋の長所ですね。
長所になる場面ではめんどくさがり屋の良さを発揮して、短所になる場面はめんどくさがり屋を控えめにする。
こうやってうまく使い分けられると理想的ですね~。
仕事や恋愛、家族など色んな人間関係において「この人はほんとにもう!」って言いたくなる「面倒くさがり」の人。周りにいて困っていませんか? 面倒くさがりの人に対して、どう接すればいいのか悩みどころですよね…。 そこで今回は、「面倒くさがりの取扱[…]
【まとめ】めんどくさがり屋にも長所はある!
というわけで、「めんどくさい」をポジティブな言葉に、めんどくさがり屋の性格・特徴を15個を長所に変換してみました。
・「めんどくさい」
→「今は他にもっと重要なことがある」
・「めんどくさい」
→「エネルギーを温存したい」
・「めんどくさい」
→「今はハードルが高いからもっと簡単なことから取り組もう」
・「めんどくさい」
→「今日はもう閉店」
・「めんどくさい」
→「無駄なリスクを回避したい」
長所1:消極的で行動力が低いのではなく、最も重要な物事だけを見極めて効率的に行動できる
長所2:先延ばしにしがちなのではなく、短期決戦の高い集中力を活用している
長所3:のんびりマイペースなのは、自分のペースで行動して心身の過剰消耗を防ぐため
長所4:自分に甘いからこそ、他人にも甘く他人を責めないから意外と人間関係で波風が立たない
長所5:人付き合いをめんどくさがるからこそ、人間関係のトラブルを回避して、自分の時間を大切にできる
長所6:向上心・成長意欲が低いからこそ、挑戦を避ける分大きなリスクも回避できる
長所7:計画性がないのではなく、楽観的で柔軟性がある
長所8:仕事が雑だからこそ、スピードが早い
長所9:細かいところに気を遣わないのではなく、寛容である
長所10:人から何かを指示されることを嫌うのは、自分なりの判断基準をちゃんと持っているから
長所11:変化を嫌うのは、現状に満足しているから
長所12:責任感が低いからこそ、プレッシャーを上手く回避できる
長所13:無気力でやる気がないからこそ、無駄に消耗せずに済む
長所14:口癖がネガティブ=ネガティブな感情を口から断捨離して心のバランスを保つ術を身につけている
長所15:投げ出しやすく逃げ出しやすいからこそ、損切りが早い
めんどくさがり屋だぞ!って胸を張れる日がいつか来るかも…(笑)
参考文献
- Levitt, Steven D, Dubner, Stephen J.”やめる”.『0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる』.櫻井祐子(訳).ダイヤモンド社,2015, p.246-p.247.