「継続は力なり」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは「イチロー」さんですね。
イチローさんは、「小さなことを積み重ねることが夢や目標を達成するただ1つの方法」とおっしゃっていますが、まさに「継続は力なり」を体現されているのでもう尊敬しかありませんよね…。
「継続は力なり」は多くの人が座右の銘にしている言葉ですが、実はこの言葉の意味って3つほど解釈があります。
今回は、「継続は力なり」の意味や使い方、由来・類語について解説。そして継続を力にして目標を達成する方法についてもご紹介します。
・「継続は力なり」の本当の意味がわかる
・「継続は力なり」の由来がわかる
・「継続は力なり」の使い方がわかる
・「継続は力なり」の類語がわかる
・「継続は力なり」を発揮して目標を達成する方法がわかる
<この記事は約3分で読める!>
第1章:「継続は力なり」の意味・由来とは?
「継続は力なり」の意味・由来をまとめました。
「継続は力なり」の意味
「継続は力なり」は、何事も継続することが大切であると表現した言葉・格言です。
もう少し掘り下げていくと、以下の3つの意味合いに解釈できます
- 1つひとつの成果は小さくても、地道に積み重ねていけばやがて大きな目標を達成できる
- 今は実力が足りなくても、諦めずに努力を続けていけばいつか大成できる
- 物事を成し遂げるまで挫けず諦めずに取り組み続けることは、それ自体が秀でた能力の1つである
「継続は力なり」には、こういった3つの解釈があります。
「継続は力なり」の意味をどう読み解くか?
「継続は力なり」の意味をもう少し分かりやすく噛み砕くなら、
- 継続していけばいずれは大きな結果を得ることができる
- 継続していけば優れた人物になれる
- 継続できること自体が優れた能力・才能
と解釈できます。
「継続は力なり」はこのように継続することの重要さを述べているわけですが、一方で「継続し続けていれば必ず結果は出る」と盲信すると思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。
「継続は力なり」を読み解くポイントは、「同じやり方、同じ方法をずっと続けていけばいずれ必ず望む結果が得られる」ではありません。
「決めた目標に向かって進み続けるが、進み続ける方法・やり方はその時々にあわせて柔軟に変えていく」ことがポイントです。
つまり、思考停止して同じやり方でただ継続すればいいわけではなく、欲しい結果を得るためにはどう工夫すればいいか?どこをどう変えていけば欲しい結果につながるか?を考えることが大切なんです。
これこそが真の「継続力」なんですね。
「継続は力なり」の由来・語源
「継続は力なり」の由来・語源については諸説ありますが、今のところ最も有力なのは、日本の近代児童文化の基盤を築き上げたパイオニアで教育者として全国的に活躍されていた「久留島武彦」さんの座右の銘だった説ですね。
実際、出身地の大分県玖珠郡玖珠町にある久留島武彦記念館には、「継続は力なり」と刻まされた石碑があります。
「久留島武彦」さんが「継続は力なり」を座右の銘したきっかけは、実はアメリカ人の友人の影響だったと言われています。
久留島武彦さん(1874~1960年)は、1911年にアメリカに視察旅行に出かけた際にホームシックにかかってしまったそう。そのときに世界有数の旅行代理店トーマス・クックに勤めるアメリカ人の友人から「考えの力が僕らにはある」と励ましの言葉をもらいました。
「明るい方へと考えていけば、自然と良い考えも浮かぶ。こんな素晴らしい力は他にないよ」という意味が込められたその言葉に励まされた久留島武彦さんは、帰国後も国内外で精力的に教育活動を続けます。
ところが久留島武彦さんは、子どもたちに童話の口演を続けるうちに「どんなに良い考えを持っていても、続けなければ意味はない。継続こそが力なんだ」ということに気づきます。
そこから「継続は力なり」を座右の銘にして人々に広めていった…というのが「継続は力なり」の由来・語源だと言われています。
他の説としては、
- 大正時代の教育者「平松折次(1880~1968年)」が1924年に夜間中学をつくった際に教訓とした「継続は力なり」が広まった説
- 宗教家「住岡夜晃(1895~1949年)」 の著書「讃嘆の詩(上巻)」の一節が出典である説
などの候補が有力説としてあります。
ただ、「継続は力なり」が1900年代前半頃に生まれたのは間違いなさそうですが、誰が生みの親か?についてはまだ確定的な結論は出ていません。
現状では、国内外で精力的に童話の口演を続けていた久留島武彦さんが全国の人々に「継続は力なり」を広めた(そしてその口演を聞いていた人々がさらに広めた)説が最も有力な由来になっていますね。
第2章:「継続は力なり」の使い方・例文
「継続は力なり」は、主に「自分を鼓舞するとき」と「誰かを励ますとき」に使えますね。
使い方①:自分を鼓舞する
- ダイエットで食事を減らすのすごくキツイ…でも「継続は力なり」だからここが踏ん張り時だ!
- 「継続は力なり」を意識していけば難しい仕事だっていつかはできるようになるぞ!
こんな感じで、何かを諦めそうになったとき、挫けそうになったときに使える言葉ですね。
どうすれば目標を達成できるか?どう工夫すれば目標に近づけるか?を考えながら工夫して継続していけば、いつかは達成できる。
「継続は力なり」は、そういう力強さを自分に与えてくれる言葉です。
使い方②:誰かを励ます
- 最初は誰でも難しいよ。でも「継続は力なり」で続けていけばいずれはできるようになるさ
- 無理に急がなくて大丈夫。今できることをコツコツ積み重ねていけば「継続は力なり」で結果は必ずついてくるよ
こうやって何かにがんばっている人を励ますときにも使えます。
誰かを励ましたいとき、諦めないように勇気づけたいときにお使いくださいませ。
第3章:「継続は力なり」の類語
「継続は力なり」の類語をまとめました。
類語のことわざ
- 千里の道も一歩から
- 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
- 塵も積もれば山となる
- 蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)
- 細き流れも大河となる
- 一文銭も小判の端(いちもんせんもこばんのはし)
- ローマは一日にして成らず
- 石の上にも三年
- 牛の歩みも千里
- 人跡繁ければ山も窪む(ひとあとしげければやまもくぼむ)
- 釣瓶縄井桁を断つ(つるべなわいげたをたつ)
などなど、似た意味合いのあることわざは数多く存在します。
いずれのことわざも、小さな努力を積み重ねる大切さ、小さな努力がバカにできないこと、忍耐強く取り組み続ければ大きな成果につながることを端的に表現した言葉になっています。
これだけ似た意味合いのあることわざが多い=それだけ重要な本質であるという証ですね。
類語の英語
「継続は力なり」に近い英語として、「Continuity is the father of success.」という表現があります。
直訳すると「継続は成功の父」。つまり、継続は成功を生む源になるという意味ですね。
失敗は成功の母、継続は成功の父って考えると分かりやすいと思います。
第4章:「継続は力なり」を発揮して目標を達成するには?
じゃあ具体的にどうやって「継続は力なり」を発揮して目標を達成すればいいのか?というと、ポイントはたったの2つだけ。
この2つを生活の中に取り入れるだけでも「継続は力なり」を実践できます。
継続する「コツ」を掴む
まず1つ目は、継続するコツを掴むことです。
継続のコツは色々ありますが、要点は以下の2つです。
- 今ある習慣の中に新しい行動を組み込むこと
- 無理のない初心者レベルから小さく始めること
人間は行動を「一連の流れ」で覚える習性があるため、何か新しい行動を身につけて継続していくなら、今すである習慣の中に新しい行動を組み込む方がスムーズに新しい行動を習慣にできます。
また、新しい行動を継続していくなら、最初は無理のない初心者レベルから小さく始めることによって心理的な負担を減らして挫折率を下げることができます。
詳細は以下の記事にてガッツリと解説していますのでご参考にどぞ。
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小さな目標達成を積み重ねる
2つ目は、小さな目標達成を積み重ねること。
小さな目標の達成を積み重ねることで、いずれは大きな目標も達成できる。まさに「継続は力なり」の意味通りですが、小さな目標達成の積み重ねはメンタルへの影響も絶大です。
心理学によって、人間には「自己効力感」と呼ばれる自分の能力への自信が備わっていることが分かっています。
この「自己効力感」は、高ければ高いほど「自分ならできる!」と自分の能力に確信が持てるうえに、困難に直面しても努力を継続しやすくなることも明らかになっています。
そして、小さな目標達成を積み重ねることによって自己効力感はレベルアップできるので、積み重ねるほどまさに継続は「力」になっていくんですね。
【まとめ】ぜひ座右の銘を「継続は力なり」に
「継続は力なり」は、著名人や偉人も座右の銘にしている格言です。
そして、より良い人生へと変えていくための本質がこの言葉に凝縮されているように感じます。
ぜひあなたも座右の銘を「継続は力なり」にして、小さな努力を積み重ねてQOL(生活の質)を高めていきましょう!