「なんか最近いいことがないなぁ…」
「最近ツイてない…辛い…」
そう感じる時期ってありますよね…。
人生、山あり谷ありって言葉もありますが、谷底でずっとウロウロしている気分になるとQOL(生活の質)的にも悪影響なんですよね。
というわけで今日は、いいことがない原因とこの時期から早く抜け出す6つの方法をご紹介します。
・いいことがない6つの原因がわかる
・いいことがない時期から抜け出す6つの方法が手に入る
いいことがない「谷の時期」は息苦しい気分になりますが、そこから抜け出す方法さえ手に入れれば、自分の力で「山の時期」に好転させられます。
<この記事は約2分で読める!>
第1章:「最近いいことがないなぁ…」と感じる原因
いいことがない原因は、以下の6つが代表的なものになります。
ただ、人によっては複数の原因が当てはまっている場合もあります。
一度いくつ当てはまるかチェックしてみてください。
いいことがない原因①:心身が疲れ果てている
心身が疲れ果てている状態では、精神面・肉体面・行動面に悪影響が出ます。
イライラしたり、気分が落ち込んだり、色んなことが不安に感じたり。疲労感を感じる、不眠になる、仕事や生活の中でミスが増えるなどの原因にもなります。
こういう状態のときは思考の方もネガティブに傾きやすくなりますし、心身が疲れ果てているせいで問題を増やしたり人間関係に悪影響が出たりと、悪い結果にもつながりやすくなります。
いいことがない原因②:ネガティビティ・バイアス
そもそも人間は、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意が向きやすく、ネガティブな情報の方が記憶に残りやすい性質があります。
心理学ではこの性質を「ネガティビティ・バイアス」と言いますが、この性質のせいで「いいことがないなぁ…」と感じやすくなっている可能性があります。
著名人の善行よりもスキャンダルや失敗に注目が集まるのもそうですし、人の良い部分を見るより悪い部分を見る方が簡単なのもネガティビティ・バイアスが影響していると考えられます。
古代の人間にとって、目の前のリスクやトラブルを回避することはイコール自分の命を守ることでした。
つまり、ネガティブな情報を察知する能力は生き抜くためには不可欠なものだったわけです。
ところが進化の過程で身につけたこの能力は、生存がある程度前提となった現代ではむしろ悪影響を及ぼすことも多いんですね。
「最近いいことがない…」と感じるのは、もしかしたらネガティビティ・バイアスのせいでネガティブな情報に注意が向きやすくなっているせいかもしれません。
ネガティビティ・バイアスは人間が持つ本能に近いものなのでゼロにするのは無理ですが、多少軽減することはできるので後ほど解説します。
いいことがない原因③:悩み事が脳内を支配している
悩み事、心配事、気になることが脳内を支配しているときは気分がマイナスになるのがまずデメリットの1つ。
そしてそれ以上に、その悩み事が脳内を支配しているせいで「いいことに目を向ける注意力」が低下しやすくなってしまうのが大きなデメリットなんですね。
例えば、あれこれ思い悩んでいると、誰かからすごく親切にされたとしても、「あ、どもー」と適当に流してしまって、人からの親切を雑に扱ってしまうかもしれません。
思い悩むことにばかり注意が向いて、チャンスを見逃してしまうこともあるかもしれません。
悩み事が脳内を支配していると、いいことに目を向けにくくなってしまうので注意です。
いいことがない原因④:「いいこと」の基準が高すぎる
そもそもの「いいこと」の基準が高すぎるのも注意ですね。
「いいこと」の基準が低い人であれば、天気が良いだけでも「今日はいい1日だなー」と感じるでしょう。
でも「いいこと」の基準が高すぎる人は、素敵な人との出会いがなければダメ、仕事がうまくいかないとダメ、楽しい出来事が起こらないとダメと、自分の生活のハードルを自分で上げてしまいがち…。
日常のちょっとしたことでも幸せを感じる「いいこと」の基準が低い人と、幸せのハードルが高い「いいこと」の基準が高い人とを比べたとき、「いいことがない」と感じやすいのは後者ですよね。
いいことがない原因⑤:小さな選択ミスが積み重なっている
- 迷ったあげくめんどくさくなって先延ばししてしまう
- めんどくさがって怠ける方を選んでしまう
- 長期的なメリットよりも短期的なラクを選んでしまう
こういった小さな選択ミスが積み重なると、ある時期にそのツケが一気にやってくることがあるんですね。
今「いいことがない…」と感じているのであれば、今まで先延ばしにしてきたことや見て見ぬ振フリをしてきたことが一気に表面化している時期なのかもしれません。
とはいえ、だからと言って後悔したり自分を責めたりすると余計にメンタルが悪化してしまうので、「これから良い選択をするにはどうすべきか?」に気持ちを切り替えていきましょう。
いいことがない原因⑥:自分の人生の「価値」が行方不明
自分の人生における「価値」とは、「自分の人生にはこれが不可欠だ!自分は人生の中でこれを大切にしたい」と感じるもののこと。
代表的な価値としては、、、
- 大切な家族
- 大好きな仕事
- 好きな趣味を楽しむこと
- 好きな人たちとの人間関係
- 動物との触れ合い
- 自然の中で過ごすこと
- 何かを作ること
- 作品を通して何かを表現すること
- 人の役に立つ行動をすること
- 恋愛を楽しむこと
などなど、こういったものが挙げられますね。
何に価値を置いて生きるのがベストなのか?は人によって答えがまるで違ってきます。1つではなく、複数の価値がある人も多いと思います。
ポイントは、人生の中で価値を置いているものが普段どれだけ近くにあるか?ですね。
価値を置くものとつながっている回数・時間が多ければ多いほど、自分の人生は充実していると感じやすくなります。
自分の価値観を見定め、その価値に沿った行動を増やしていくという考え方は、科学的根拠が豊富にある最先端の心理療法「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」でも重視されています。
なのでやっぱり人間にとって「価値」とのつながりの深さってすごく大切なんですよね。
逆に言えば、いいことがない…と感じるのも、自分の人生の「価値」が行方不明になっているのが原因になっているかもしれません。
この記事の後半では、6つの原因すべてへの対策を用意しています。
ぜひご参考にどうぞ。
第2章:いいことがない時期は人生で必ず訪れる
いいことがない時期から抜け出すためには、「いいことがない時期は人生で必ず訪れるもの」と受け入れる考え方を持つことがまず最初の一歩になります。
いいことしかない人生なんてあり得ない
「人生、山あり谷あり」という言葉にもある通り、長い人生はずっと平坦な道のりではありません。遅かれ早かれ必ずどこかのタイミングで山頂と谷底を経験します。
出会いがあれば別れもあり、成功もあれば失敗もある。何一つうまくいかないときもあればすんなりうまくいくときもある。
そんなもんだと思います。
もちろん人によってこの山と谷の落差は違うでしょうが、平坦な道のりだけをずっと歩き続けるわけではないって点は人類の共通点でしょう。
いいことしかない人生なんてあり得ないのが絶対的な原則である以上、僕らができることはただそれを受け入れること。
そして、「谷の時期」を短くして「山の時期」を長くするために工夫することです。
「谷の時期」を短くして「山の時期」を長くする
息苦しく辛い逆境「谷の時期」を短くして、物事がトントン拍子でうまくいく順境「山の時期」をできるだけ長くする。
これが実現できれば、もっと生きやすくなるのは間違いないでしょう。
問題はどうやって?ですね。
「谷の時期」を短くして「山の時期」を長くする。この考え方を踏まえたうえで、ぜひこれからご紹介する「いいことがない時期から抜け出す6つの方法」をチェックしてみてください。
第3章:いいことがない時期から抜け出す方法【負の連鎖を断ち切る】
「谷の時期」を短くしていいことがない時期から抜け出すには、以下の6つの方法を取り入れていくのがおすすめです。
- 心身を回復させる
- 思考の偏りを自覚して修正する
- 悩み事をすべて脳外へ吐き出す
- 「いいこと」の基準を下げる
- 後々良い結果につながる選択をする
- 自分の人生の「価値」を取り戻す
では詳細をお話ししますね。
方法①:心身を回復させる
まずは心身を回復させて自分のコンディションを整えるのが先決です。
なにせ心身のコンディションが悪いと、「いいことがない…」と考え方が偏りやすくなっちゃう&その偏りを修正しようという意志も発揮しにくいんですよね。
じゃあどうやって心身を回復させればいいのか?って言うと、自分の生活の中で「休む時間と回数」を増やしてあげることが良いやり方になります。
例えば、、、
- 1時間早く寝て睡眠時間を1時間増やす
- 昼寝を15分前後取り入れる
- 休憩時間は目を閉じて心身を休ませる
- スキマ時間に目を閉じて深呼吸する癖をつける
こういった方法で休む時間と回数を増やすことができます。
加えて、できれば食生活を整える&軽い運動を習慣にすることにも取り組みたいところ。
人間の基本は「食う・寝る・動く」の三本柱です。どれかが乱れるとやっぱり心身の調子も不安定になります。
僕はこの三本柱をグダグダにしていた時期がありましたけど、まぁ心身のコンディション悪かったです。
頭がうまく働かない、集中力が低い、やる気が起きない、メンタルが不安定、定期的に体調が悪くなるなどなど…。
でも「食う・寝る・動く」の三本柱を整えることに取り組み始めてからはガラッと変わりました。
頭がうまく働くようになり、集中力が爆上がり、意欲が向上、メンタルの安定度アップ、風邪1つひかない体調に安定などなど、すごく調子が良くなったんですね。
一回この違いを体験しちゃうと、もうグダグダな適当生活習慣には戻れません(笑)
- 「休む時間と回数」を増やしてあげること
- 「食う・寝る・動く」の三本柱を整えること
この2つを意識して改善していくと心身の調子も改善されていくので、いいことがないと感じにくくなると思います。
方法②:思考の偏りを自覚して修正する
ネガティビティ・バイアスによって、ネガティブな情報ばかりに注意が向いてネガティブな情報ばかり印象に残りやすいと、実際にはいいことが起こっていても「いいことがない…」という状態になりやすい。
ネガティビティ・バイアスの影響を弱めるためには、まず「ネガティビティ・バイアスの影響を受けているな」と自覚することが大切です。
そもそも「今自分の思考がネガティブな方向に偏っているな」と自覚できなければ、改善の仕様もないですよね。
なので自覚することが大切なんです。
いいことがない…と感じたら、一度自分の思考をチェックしてみてください。
- ネガティビティ・バイアスによってネガティブな情報にばかり目が向いていないか?
- ネガティビティ・バイアスのせいでネガティブな情報ばかりが印象に残っていないか?
- ネガティビティ・バイアスが原因で「小さないいこと」を無視していないか?
こういった点をチェックして自覚を促すのがおすすめです。
このように客観的に自覚するだけでもその影響を弱めることができますし、「小さないいことを見逃しちゃっているだけだから、もっと注意深くいいことを探してみよう」と気持ちを切り替えやすくなると思います。
これを繰り返せば繰り返すほど、ネガティビティ・バイアスへの対応もうまくなり、いいことないと感じにくくなる状態をつくることができます。
方法③:悩み事をすべて脳外へ吐き出す
悩み事が脳内を支配していると「いいこと」に目を向けにくくなってしまい、いいことがあっても見逃しやすくなってしまいます。
これはすごくもったいないですよね。
なのでここで一度、悩み事をキレイさっぱり断捨離してしまいましょう。
やり方はシンプルでして、今頭の中に抱えている悩み事、心配事、気になることをすべて紙に書き出すだけ。
スマホのメモ帳とかに書き出すのもOKです。
こうやって脳外へと吐き出すことによって一旦脳内をスッキリさせることができます。
もちろん、脳外へアウトプットをすれば悩み事がまるっと解決する…というわけではありません。
脳外へアウトプットするのは、一時的に悩み事を隔離して悩み事に自分の注意力を奪われないようにするためです。
悩み事を脳内で好き放題暴れさせたままだと、悩み事に注意が向きすぎて「小さないいこと」が起こっても見逃してしまうかもしれません。
これを防ぐために、一時的に悩み事を隔離しようって方法になります。
これはあくまで一時的な対処法なので、時間が経てばまた悩み事が脳内で暴れ始めることもあります。
この場合は、その都度悩み事を紙に書き出して隔離するようにしましょう。
方法④:「いいこと」の基準を下げる
おそらくこの方法が1番簡単でしょう。
そもそもの「いいこと」の基準を下げて、いいことがあると自分に感じさせやすくする方法です。
例えば、、、
- 天気が快晴で気持ちがいい
- 人からありがとうと言われた
- 人から笑顔を向けられた
- 誰かと楽しく会話できた
- 動物の癒やされる映像を見てほっこりした
- 好きな芸能人が画面の向こうで楽しそうにしていた
- 今日も順調に仕事が進んだ
- とんでもない美人とすれ違った
こういった日常の些細なことでも十分な「いいこと」ではないでしょうか。
ネガティブな情報は一撃の威力が高く、一発でもなかなかのダメージをメンタルに与えてきます。
であればこちらは数で勝負です。小さないいことを数多く感じ取ってそのダメージを相殺していきましょう。
今日のいいこと日記、みたいなものを作るのもアリですね。
方法⑤:後々良い結果につながる選択をする
先延ばしやラクを優先した「小さな選択ミス」の積み重ねは、「いいことがない…」という状況を作り出す原因になることがあります。
かといって、あのときにやっておけば防げたのに…あのときにこうしておけば良かった…と後悔したり自分を責めたりしても前に進まないので、これからどういう選択をするか?に考えを切り替えていくのが大切です。
そのポイントは、長期的に見てメリットが大きい方を選択すること。
- 家計簿をつけて出費を管理する
→月に2万円節約できれば年間24万円貯まる - こまめに部屋を片付ける
→散らかしっぱなしにして後々掃除が大変になる事態を回避できる、物をなくして探し物をする時間と労力を浪費しなくて済む - こまめに人にありがとうと言う
→人から信頼してもらえる、信頼してもらえれば味方が増える - 休む時間と回数を増やす
→心身が回復して心に余裕ができる
こんな風に長期的に見てメリットが大きい行動を選択すれば、生活の様々な面で「いいこと」を最大化することができると思います。
ただ、長期的に見てメリットが大きい行動って「めんどくさいなぁ…」と思うことも多いので、まずは簡単なことから始めてみるのがおすすめです。
先ほどの例で言うなら、、、
- 家計簿をつけて出費を管理する
→まずは月あたりの出費の合計金額だけを計算する - こまめに部屋を片付ける
→まずは机の上だけ整理する - こまめに人にありがとうと言う
→まずは家族に1日3回ありがとうと言う - 休む時間と回数を増やす
→まずはスキマ時間に目を閉じて深呼吸する回数を増やす
こんな感じで「これならできそう」と思える簡単で取り組みやすいことから始めると続けやすいと思います。
方法⑥:自分の人生の「価値」を取り戻す
自分の人生で最も大切だと思っているもの、人生の中で「これには重要な価値がある」と感じているもの。
こういった「価値」はありますか?
その「価値」の形は様々です。
- 自分らしさ、自分の個性
- 人
- 物
- 仕事
- 行動
- 社会的な役割
- スキル、能力
- 娯楽
- 知識
- 感情
- 生き方
- 時間の使い方
- 考え方
などなど。
いずれにしても、自分が「これには重要な価値がある」と思っているその「価値」がどれだけ身近にあるか?その価値に沿って普段どれだけ生活できているか?がポイントです。
例えば、人生の中で「恋愛」に大きく価値を置いている人が、なかなか恋人ができなかったり好きな人と別れたりすると、自分の心が満たされずすっぽり穴が空いたような喪失感を感じるかもしれません。
人生の中で「家族」の存在に大きな価値を感じている人が、単身赴任や海外出張などで家族と何年も離れ離れになるとしたら、相当の寂しさや孤独感にさいなまれるかもしれません。
自分の時間を大切にしたいサラリーマンが残業や休日出勤が多い会社にいたら、そのストレスは計り知れないものになるかもしれません。
こういった例のように、自分が価値を置くものと離れた生活を続けると、精神的な不満やストレスが募りやすくなってしまいます。
とはいえ、これが自分の価値だ!この価値を大切にして生きよう!ってすぐパッとできれば理想なんですが、実際にはこの価値を明確にするのがすごく難しいんですよね…。
失った後になって気づくこともありますし…。
なのでひとまずは、こういう風に生きたいなーっていうざっくりとした方向性を持っておくだけでも十分だと思います。
これがあるかないかで全然違いますからね。
一度この質問の答えを考えてみてください。
- 自分の人生で大切だと思っているものは何か?
- 人生の中で「重要な価値がある」と感じているものは何か?
そして、その価値に沿って生きる時間を増やすためにはどうすればいいか?もあわせて考えていくと突破口になるかも。
おすすめです。
【まとめ】「最近いいことがない…」ってときはこれをしよう
では最後に改めて「いいことがない時期」から抜け出す方法をまとめておきますね。
- 心身を回復させる
- 思考の偏りを自覚して修正する
- 悩み事をすべて脳外へ吐き出す
- 「いいこと」の基準を下げる
- 後々良い結果につながる選択をする
- 自分の人生の「価値」を取り戻す
このうちのどれか1つ取り組むだけでも突破口になるかもしれないので、ぜひ手を付けやすい方法から始めていただければと思います。