めんどくさがり=怠け者で行動力が低い。
めんどくさがりにはこういうイメージがある一方で、「天才には面倒くさがりが多い」「めんどくさがりは頭がいい」「めんどくさがりは優秀」みたいな話もたまに聞きますよね。
こうも真反対の評価があるのは、めんどくさがりが持つある特性が活かし方次第では超強力な武器になるからです。
頭のいいめんどくさがりは、この性格を直すのではなく、めんどくさがりという才能をうまく活かすことで自らの人生を切り開いています。
成功者や優秀な人にめんどくさがりが多いと言われるのもこれが理由ですね。

・優秀なめんどくさがりの特性がわかる
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第1章:めんどくさがりは頭いい?優秀な面倒くさがりの特性5つ

めんどくさがりには大きな強みがあります。
「この人めちゃくちゃ頭いいな」と感じるめんどくさがりは、以下のような特性を活かすのがうまい印象ですね。
特性①:スピードが早い
頭のいいめんどくさがりは、行動のスピードが早いっていう特性があります。
それは仕事にしても家事にしても何にでも当てはまりますが、彼らは無駄なことを嫌います。
質や完成度よりも、労力をかけないこと&早く終わらせることを意識しているため、スピードが求められる物事に関しては得意分野と言えます。
60点を求められることに対しては、60点以上を無駄に目指すことはなくそれ以上の時間も労力もかけません。
頭のいいめんどくさがりはこの見極めがうまいです。
なので無駄なところで時間や労力をかけることなく、どんどん先に進んでいきます。
特性②:短期的な集中力に長けている
めんどくさがりの特徴と言えば、先延ばしにしがちなところですが、この一見デメリットな特徴も頭のいいめんどくさがりはうまく活用します。
人間は期限や締切が迫ると、途端にものすごい集中力を発揮することがありますよね。
これは「締切効果」とか「集中ボーナス」と言われる心理現象です。
タイムリミットが迫る強制力によって、自分が持つ注意力・集中力がフルに発揮される状態ですね。
頭のいいめんどくさがりは、物事を先延ばしにしがちな特徴をうまく活かしてこの集中ボーナスを作り出します。
これが行動の早さにもつながっているわけですね。
特性③:判断能力が高い
頭のいいめんどくさがりは、自分の中に「これは無駄なことか?大切なことか?」「これは自分が動くべきことか?人に任せた方がいいか?」「これは質が求められる仕事か?スピードが求められる仕事か?」といった判断基準を持っています。
合理的に判断する能力が高く、自らの判断基準に従って判断し、物事を効率よく進めていきます。
また、その判断スピードも早いです。
迷うのも彼らにとっては無駄ですからね。
これも優秀なめんどくさがりの特性ですね。
特性④:ラクをしたがるからこそ効率化がうまい
めんどくさがりは「できるだけラクをしたい」という考えを持っていますが、頭のいいめんどくさがりは、「ラクをするためなら改善・工夫する努力を怠らない」という考えも持っています。
彼らはめんどくさい手間であっても、それ1回やるだけでこれからずっと物事がラクになるのであれば、喜んで行動を起こします。
つまり頭のいいめんどくさがりは、短期的にめんどくさい手間が発生するのはよくても、めんどくさい物事が長期的に何度も自分の前に現れるのは大嫌いなんですね。
なのでできるだけ無駄を省き、手間を減らし、物事を簡単にし、時間を短縮し、効率よく物事を進めるために知恵を絞ります。
「どうすればもっと簡単にラクになるか?」と考え、工夫を繰り返すことによって物事をどんどん効率化していきます。
ゆえにめんどくさがりは、効率化する能力に関しては突出した才能を持っているわけですね。
特性⑤:余裕がある
頭のいいめんどくさがりは、スピードが早い、短期的な集中力に長けている、判断能力が高い、効率化がうまいという特性を活かし、余裕を作り出すのがものすごくうまいです。
時間的余裕もそうですが、物事を効率よく進めるため精神的・身体的な負担も少ない印象ですね。
また、人によってはその能力によって成功し、経済的な余裕を確保しているめんどくさがりもいます。
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長で「レバレッジ・シリーズ」などのベストセラー作家でもある本田直之さんは、著書の中で「面倒くさがり屋だから成功する」とおっしゃっています1が、それもこういった理由があるからだと思います。

ぜひ僕らも取り入れていきたいですね。
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第2章:めんどくさがりの特性は才能!頭がいい人類の「効率化」の歴史

頭のいいめんどくさがりが持つ「効率化がうまい、ラクをするために工夫する」という強みは、そもそも人類の歴史において欠かせない能力でした。
効率化によって人類と世界を変えた「農耕」の歴史
人類の祖先は、約数百万年もの間、狩猟採集生活によって生計を立てていました。
ところが気候の変動などが原因で、食料の確保が困難な時代でもあったんですね。
狩猟採集といった時代において、人間は他の動物とはそれほど変わりのない生き物だったと思います。
しかし人間はある時期から急速に「脳」が発達しました。頭がどんどん良くなっていったんですね。
そんな時代に始まったのが農耕や牧畜でした。
この農耕や牧畜という発明はまさに革命的で、これによって人類は計画的に食物を生産・貯蔵することが可能になりました。
人類全体の課題であった「食料の安定供給」が達せられたわけです。ここから人類の発展は急激に進んだと言われています。
その農耕も最初は原始的なものだったと思いますが、ノウハウや技術が積み重ねられていくにつれて、農具も農耕技術もどんどん発達しました。生産できる食物の種類も格段に増えました。
次第にトラクターといった機械化も当たり前になり、今やドローンを使った農薬の散布や人工知能(AI)を使った農作物の管理など、よりシステム化・自動化が進んでいます。
でもここまで発展できたのは、間違いなく人間が持つ「改善する力、工夫する力」があったからです。
その力を発揮して効率化したことによって、ここまで人類は発展してこれたわけです。
つまり、人間の発展の歴史とは、「効率化と工夫」の積み重ねの歴史でもあるんですね。
頭のいい現代人はどんどん効率化するアイデアを生み出した
頭のいい現代人は、他にもどんどん効率化するアイデアを生み出しました。
- ポケットに入れて大量の曲を持ち歩けるようにする
→iPod - 自動で床を掃除してくれるロボット
→ルンバ - 外出先でも連絡が取れるようにする
→携帯電話 - 本を読むのではなく耳で聴いて学ぶ
→オーディオブック - 毎月決まった料金で映画やドラマ、アニメが見放題
→Netflixなどの動画配信サービス - 出勤せずに仕事をする
→在宅ワーク、テレワーク - 個人で企業よりも稼ぐ
→Youtuber - 電話・メール・音楽・ネットを1つにまとめて誰でもいつでもどこででも
→スマートフォン
例を挙げればキリがないんですが、現代人は問題や課題を解決して今までにない効率化を実現してきましたよね。
以前は考えられなかったようなことが、今は簡単にラクにできるようになったってことも多いです。
頭のいい才能のある人たちは、みんながめんどくさいなぁー無駄だなぁーと思っていることに対して「じゃあこういうアイデアはどう?」とすごい解決策を提示しちゃいます。
でも逆に言えば、彼らは「めんどくさいことや無駄なことを、もっと簡単にラクにするのがうまい」わけです。
そう、まさにこれってめんどくさがりの特性なんですよね。
めんどくさがりってパッと見では怠け者で行動力が低いイメージはありますが、実はこういった世界を変えちゃうくらいのパワーも秘めていると思います。

【まとめ】めんどくさがり屋=頭いい説はわりとガチかも
ちょっと話が壮大になりすぎちゃいましたけど、めんどくさがり屋=頭いい説はわりとガチなんじゃないかと思ってます。
- スピードが早い
- 短期的な集中力に長けている
- 判断能力が高い
- ラクをしたがるからこそ効率化がうまい
- 余裕がある
こういっためんどくさがりの特性は大きな強みなので、うまく活用すれば人生を切り開く武器になると思います。

参考文献
- 本田直之.”プロローグ あなたがいつも忙しい理由”.『レバレッジ時間術
』.幻冬舎新書, 2007, p.24-p.26.