「コミュニケーションがめんどくさい」の原因と改善方法【実は対策しないとヤバい】

「コミュニケーションがめんどくさい」の原因と改善方法【実は対策しないとヤバい】

「コミュニケーションって正直めんどくさい、できればあんましたくない」って感じた経験ありませんか?

僕は特に、職場での人間関係とか親戚の付き合いでそう感じることがよくありました。

かといって、人付き合いを遠ざけて周囲の人から嫌われたり自分が孤立したりするのもそれはそれで面倒なので、なかなか悩ましいんですよね…。

でもそれ以上に、実は「コミュニケーションがめんどくさい」問題って意外と大きなデメリットがあるんです。

そこで今回は、「コミュニケーションがめんどくさい」とちょっとマズい理由から、コミュニケーションが面倒になる原因、その改善方法までをガッツリご紹介します。

・コミュニケーションがめんどくさい原因がわかる

・「コミュニケーションがめんどくさい」状態を改善する方法がわかる

タク
タク
「コミュニケーションめんどくさい…」って状態を改善して、自分にとって丁度いい人付き合いの仕方が決まれば、きっと今よりもコミュニケーションがラクになると思います。

<この記事は約5分で読める!>

第1章:何が問題?「コミュニケーションがめんどくさい」とマズい理由

第1章:何が問題?「コミュニケーションがめんどくさい」がちょっとマズい理由

コミュニケーションがめんどくさい状態を放置すると、実は人生の幸福度とか心身の健康とかが悪化するんじゃないか?説があるんですよね。

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コミュニケーションがめんどくさい状態だと、「関係性への欲求」が満たしにくくなる

人間のモチベーション、動機づけに関する研究の権威である心理学者のエドワード・L・デシ先生は、名著『人を伸ばす力において、人間が生まれつき持つ内発的な動機づけには「自律性への欲求」「有能感への欲求」「関係性への欲求」の3つがあると語っています。

この基本的な欲求の1つ「関係性への欲求」は、他者との関わりを求める欲求です。

そもそも人間は社会的な生物です。人類の進化の歴史から考えると、人類は何十万年、何百万年と集団で狩猟採集をして生きてきました。

個々が生き残るために、種を存続させるためには、集団で協力する必要があったわけですね。一種の生存本能と言えます。

人間が他者との関わりを求める働きが強いのも、このあたりに原点があると考えられます。

で、「人との関係性を求める欲求」は、人生の幸福度にも深く関わっていることが様々な研究によって判明しています。

単純に考えても、やっぱり人間関係が過不足なく充実していれば、人生全体もかなり安定しますよね。

「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と言ったのは、ベストセラー「嫌われる勇気」の著者として知られる心理学者のアルフレッド・アドラー博士ですが、それだけ人との関係性の良い悪いが人生に深く影響するわけです。

コミュニケーションがめんどくさいからといって、人との関わりを切っていく方向に進んでしまうと、人間に本来必要なコミュニケーションによる幸福感とか充実感といったメリットも得られなくなっちゃうんです。

これは大きなデメリットの1つですよね。

「コミュニケーションが面倒…」と敬遠して孤独になっちゃうと心身の健康&人生がヤバい

そしてもう1つ、「孤独感」もかなりマズい問題です。

コミュニケーションがめんどくさい!だけならまだ良いんですが、面倒だからと人との関わりを敬遠して孤立してしまい、孤独感を感じる状態になってしまうのはヤバいです。

実際、科学者の間でも「孤独感って心身の健康にダメージを与えるんじゃね?」みたいな研究が行われていまして、孤独に悩むほどメンタルが悪化しやすくなり、全身に炎症を引き起こし早期死亡率を高めちゃうっていう話もあるんです1

「孤独なんてへっちゃらだぜ!」ってタイプの人なら問題ないと思いますが、「寂しいな…自分って孤独だな…」と感じてしまうと、ガシガシメンタルが削られちゃいます。

タク
タク
つまり「コミュニケーションがめんどくさい」状態は、幸福度や心身の健康に悪影響を与えるデメリットがあるので注意が必要なんですね。
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第2章:コミュニケーションがめんどくさい心理とは?その裏にある4つの原因

第2章:コミュニケーションがめんどくさい心理とは?その裏で働いている4つの原因

コミュニケーションがめんどくさい状態のデメリットがわかったところで、なんでめんどくさくなるのか?って原因も明らかにしておきましょう。

原因①:「コミュニケーションがめんどくさい」と感じるほど心と脳に余裕がなくなっている

まず原因の1つとして考えられるのは、心と脳に余裕がなくなっているせいでコミュニケーションがめんどくさくなっているのでは?説です。

心身への大きなストレス、体調不良、睡眠不足、過度な空腹など、心身の調子が良くない場合、人間の脳の働きも落ちてしまいます。

脳の働きが落ちてしまうと、全然大したことない用事でも「いや無理だから!こんな大変なこと自分には無理!そんな余裕ないよ!」と脳は感じて、行動を避けようとしちゃうんですね。

実際、脳科学の権威である加藤俊徳博士は著書『「めんどくさい」がなくなる脳』の中で、めんどくさいが発生する要因の1つとして「脳の処理能力が低下すること」を挙げています2

やっぱり心と脳に余裕がないときは、イライラしたり何かと煩わしくなったりと感情が乱れがちですよね。

睡眠時間を増やす、こまめに休憩をとるなど、心身を休ませてあげるような対策をしたいところ。

原因②:コミュニケーションはコストであり時間の無駄だと感じている

雑談とか無駄話は時間の無駄。そんなことに付き合うくらいならもっと他のことに時間を使いたい。

こう感じている場合も「コミュニケーションがめんどくさい」となりがちですね。

特に会社内の人間関係で発生しやすいかと思います。

原因①にも関わってきますが、何か他に重要なことがあるとか仕事が忙しいとか大きなストレスを抱えているとか、こういった理由があるとコミュニケーションの優先順位が下がり、面倒になりやすくなります

コミュニケーションはコストだと感じて、デメリットの方が多いと感じている場合は、それが大きな原因になっているかもしれません。

原因③:人とのコミュニケーションで楽しさよりも不安を感じることが多い

人とのコミュニケーション自体がめんどくさいというより、人と関わるときに色んな不安が浮かび、その不安のせいで心が疲れることが多くて「コミュニケーション=めんどくさい」って認識になってしまっている場合もあります。

誰かと会話したり関わったりした経験を振り返ってみて、こんな心配や不安が浮かんだことはないでしょうか?

・この人は自分のことをどう思ってるんだろう?
・なんかこっちを見てクスクス笑ってる気がするんだけど、陰口言われてるのかな…
・この人テンション低そうだけど、もしかしてなんか悪いことしたかな?
・僕の話ってつまんないかな?そう思われてるかも…?
・こんなこと言ったら嫌われるかもしれない…
・これを言ったら相手に嫌な思いをさせてしまうかな?

こういった心配や不安の方に意識が向いてしまうと、どうしても会話中にストレスを感じやすくなります。

特に内向型の性格で、他人の感情の機微に敏感な人ほど、こういった傾向は強いと思います。

コミュニケーション自体よりも、不安や心配事の方がよく気になるなら不安・ストレスへの対策が必要ですね。

原因④:「人と接するのが面倒」と過去のネガティブ経験のせいで脳に刻み込まれている

人間関係や人とのコミュニケーションでネガティブな経験の方が多い場合、「コミュニケーション=煩わしい、面倒なもの」と脳が学習してしまっているせいで、コミュニケーションが面倒になっているのかも。

脳は良くも悪くも学習性が高い器官です。普段浮かんでくる思考や感情は、今まで経験したことや学んだこと、インプットした情報をベースに生み出されるものです。

つまり、コミュニケーションがめんどくさいのも、脳がそういう風に記憶して認識してしまっている可能性もあるわけです。

とはいえ、長年の積み重ねによってコミュニケーションがめんどくさいと認識している場合、それを変えていくのはなかなか難しい問題です。

こればっかりは「コミュニケーションって意外と悪くないかも?」という新しい情報を脳に与えてあげて認識を少しすつ改善していくしかなさそう。

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第3章:「コミュニケーションがめんどくさい」を改善する方法3選

第3章:「コミュニケーションがめんどくさい」を改善する方法3選

では具体的にどうやって改善していくのか?って話に入っていきますね。

方法①:自分にとっての最適な「人との付き合い方」を決める

人の性格は十人十色。コミュニケーションの仕方も十人十色です。

500人の友達とまんべんなく付き合って楽しむ人もいれば、5人の友達と深い関係性を築く人もいます。

これはどちらが良いとか悪いとかではなく、人によって「最適な人との付き合い方」は違うってことが重要です。

5人の友達と深い関係を築くスタイルが適している人が、無理に500人の友達と付き合うスタイルにしようとしても、おそらく消耗して疲れちゃうと思います。

なので、自分なりにどういう人間関係を築くのか?どんなコミュニケーションの仕方をするのか?の基準を決めるのが凄く重要です。

・職場の人とは、誰とどれくらいの距離感で関わるのか?
・友達は何人くらいでどれくらいの距離感で関わるのか?
・どれくらいコミュニティやグループに入るか?
・家族、恋人、友達、職場の人間関係で最も重要なのは?どうやってバランスをとる?

などなど、このあたりを考えてあらかじめ決めておくと、自分に丁度いいコミュニケーションがしやすくなると思います。

「これくらいならめんどくさくないな」とか「これ以上関わる人を増やすのはめんどくさい、これ以上深く関わるのはめんどくさい」とか考えながら決めてみてください。

方法②:過去の「コミュニケーション成功体験」を思い出す

コミュニケーションに関してはネガティブな経験がばっかりで、そのせいで「コミュニケーションなんて面倒だし別にしなくてもいいよね」って状態になっているなら、この方法も有効だと思います。

簡単に言えば、過去の経験を振り返って「コミュニケーションの良い面やメリット」を思い出そうって方法です。

例えば、「自分の好きな話題に関してなら、コミュニケーションはむしろ楽しいと感じるな」とか「職場の人とあんまり深く関わらないけど、あの先輩とは気が合う」とか「改めて考えてみると、家族とか友達がいてくれて凄く助かってるな」とか。

とにかく、コミュニケーションとか人間関係が面倒で嫌なものっていう認識が少しでも改善できるように「良い面もあるよね」と自分に教えてあげるイメージですね。

頑固に「コミュニケーション=めんどくさいもの」と考えずに、「コミュニケーション=面倒なときもあるけど楽しいときもある」と柔軟に考えられたら、かなりラクになると思います。

方法③:心身の調子を整えて、不安やストレスに振り回されないメンタルを育む

人とのコミュニケーションに苦手意識や不安などがあり、ストレスを感じやすい場合は、不安やストレスに振り回されないメンタルを育むのが1つ改善方法としておすすめ。

コミュニケーションに対して不安を抱いていると、どうしても悪い方へと考え方が傾きがちになり、余計にめんどくさくなってしまいます。

一方で、不安やストレスに振り回されないメンタルがあれば、「意外とコミュニケーションって悪くないな」「別にそんなに不安を感じなくてもいいかも」「自分の好きな話題なら会話も楽しいな」など、柔軟に違った考え方ができるようになります。

ただ、そういうメンタルを育むために、どこから手を付ければいいのか?っていうのはなかなか難しいところ。

まずは心身の調子を整えて、マインドフルネスやストレス対策の方法を生活に取り入れていくのが良いやり方かなーと思います。

以下にメンタル強化に役立つおすすめの本を4冊ご紹介しますので、ぜひ参考にどうぞー。

↑心身の調子を整えるための科学的な方法が満載です。

↑医療の現場でも使われている心理療法を用いて柔軟なメンタルを育もう!って1冊です。

↑マインドフルネスの入門書。専門的で少し内容は難しいものの、ちゃんと地に足が着いた根拠のある方法が知りたいって人にはピッタリかと。

↑ストレスに負けない生活を送るための1冊。

理論的・科学的に、ストレスとは何か?どうやってストレスを解消すればいいのか?がまとめられた良書ですね。

タク
タク
そして何より、安い(笑)

【まとめ】コミュニケーションが面倒なら自分なりの付き合い方でOK

今回は「コミュニケーションがめんどくさいんだけどどうすればいいの?」って問題に対して、原因や改善方法をご紹介させていただきました。

最後に改めてまとめておきますね。

・「コミュニケーションがめんどくさい」と感じてしまうくらい心と脳に余裕がなくなっている

・コミュニケーションはコストであり時間の無駄だと感じている

・人とのコミュニケーションで楽しさよりも不安を感じることの方が多い

・「人と接するのが面倒」と過去のネガティブ経験のせいで脳に刻み込まれている

・自分にとっての最適な「人との付き合い方」を決める

・過去の「コミュニケーション成功体験」を思い出す

・心身の調子を整えて、不安やストレスに振り回されないメンタルを育む

「コミュニケーションがめんどくさい」って考え方を改善するなら、コミュ力を上げよう!みたいなやり方よりも、

コミュニケーションがめんどくさい自分でもめんどくさく感じにくい丁度いい付き合い方をしようって方向で考える方が効果的だと思います。

タク
タク
コミュニケーションがめんどくさいからって人との関わりを切っていくのは幸福度や心身の健康に悪影響が出るかもしれないので、自分なりの適度な人付き合いを目指していくのが1番バランスが良い方法ですね。
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参考文献

  1. 鈴木祐.”第2章 炎症と不安”.『最高の体調』.クロスメディア・パブリッシング, 2018, p.52-p.53.
  2. 加藤俊徳.”第1章 脳はもともとめんどくさがり”.『「めんどくさい」がなくなる脳』.SBクリエイティブ株式会社,2017, p.18-p28.
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