「職場の人間関係がめんどくさい」に効果的な対処法7選【ストレス&対人関係対策】

「職場の人間関係がめんどくさい」に効果的な対処法7選【ストレス&対人関係対策】

「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」

名著「嫌われる勇気」の著者として知られる心理学者のアルフレッド・アドラー博士は、人間関係の悩みがそれほど人間にとっては根深い問題であると語っています。

特に「職場の人間関係」は同僚として長時間一緒に働く関係なので、人間関係がめんどくさいって感じちゃうとむちゃくちゃストレスになるんですよね…。

「上司に気を遣うのが大変…」「嫌いな同僚がいてストレス…」などなど、職場での人間関係に悩む人も多いと思います。

タク
タク
僕も職場の人間関係がめんどくさくなって嫌になったことあります…。

ですが、会社員として働く場合チームワークでの仕事がほとんどです。良好な人間関係は必須になります。

そこで今回はお悩みの方のために、「職場の人間関係がめんどくさい」に効果的な7つの対処法をまとめました。

・職場の人間関係がめんどくさい本当の原因がわかる

・「職場の人間関係がめんどくさい…」への効果的な対処法をゲットできる

<この記事は約7分で読める!>

第1章:職場の人間関係はなぜめんどくさい?5つの原因

第1章:職場の人間関係はなぜこんなに「めんどくさい」の?その5つの原因

まずは「なんで職場の人間関係ってこんなにめんどくさいの?」問題について、その原因を5つほど挙げてお話ししますね。

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原因1:上司・部下・取引先・同僚など様々な人との人間関係が発生するから

そもそも会社という組織は、何百人・何千人・何万人が協力して働き、少人数では生み出せない大きな価値を生み出し、その対価として莫大な利益を上げる仕組みで成り立っています。

少人数では到底生み出せないような大きな価値を生み出すためには、何種類もの役割と専門的なスキルを持つ人材が協力し合う必要があります。

つまり、効率良く長期的に会社を運営するなら、上司・部下・取引先・同僚など様々タイプの人間関係が必然的に発生するわけです。

まぁ当たり前っちゃ当たり前の話なんですが、問題は、僕ら人間がそこまで器用に色んな人間関係を処理できるのか?ってポイントです。

これには性格特性とか育ってきた環境、社会経験など様々な要因が影響すると思いますが、なかなか器用にできないタイプの人も多いんじゃないかと。

現実の社会では、上司からのパワハラ、同僚同士の出世・業績争い、派閥争い、陰口・悪口の言い合い、やる気のない部下の指導とかとか、職場の人間関係をめんどくさくする問題がゴロゴロ転がっています。

そんな中で、様々なタイプの人間関係をうまく処理していくのは、それだけでかなり高い社会的スキルが求められます。

何百万年という人類の歴史から考えると、ここまで複雑な人間関係&社会的スキルが求められるようになったのはごく最近なので、そもそもすべての人が適応できるのかってのは少し疑問ではあります。

社会や会社から要求される人間関係の処理が不得意な人にとっては、その厳しい要求が「職場の人間関係めんどくさい」の原因になっている場合もあると思います。

【参考記事】
めんどくさい先輩への対処法
めんどくさい同僚の特徴&自分の心を守る対処法
めんどくさい上司の特徴と対処法

原因2:嫌いな人・めんどくさい人と長時間同じ職場で仕事をしなくちゃいけないから

嫌いな人やめんどくさい人が職場にいる場合も、「人間関係がめんどくさい…」になりがち。

同じ職場だと長時間一緒に仕事をしないといけないので、かなりストレスになりますよね…。

これに関しては、こちら↓の記事で対処法をまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。

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原因3:仕事だけでも精一杯なのに、さらに「良好な人間関係」も求められるから

現代は肉体労働だけではなく、頭に汗をかく知的労働(デスクワーク)も増えました。

仕事はどんどん多様化・複雑化して、仕事を進めるだけでも精一杯…という方も少なくないと思います。

そんな状態で「良好な人間関係」を求められても、心にも頭にも余裕はありません。

すると、「めんどくさい…」が発生しやすくなってしまうんですね。

原因4:誰からも好かれようと「良い人」を演じてしまうから

「職場で嫌われたくない」「職場の人間関係を悪くしたくない」。誰でもそう思って職場ではコミュニケーションをとると思います。

ただし、この心理が行き過ぎて、本来の自分を押し殺して無理に「良い人」を演じているのであれば注意が必要です。

研究によれば、日常的に生まれつきの性格を抑えた行動をすると、自律神経が緊張状態になり、慢性化すると健康に悪影響を及ぼすことが示唆されています1

つまり、素の自分を押し殺すと心身へのストレスになるわけです。

このストレスが「職場の人間関係がめんどくさい…」を誘発している可能性があるので、1つ注意ですね。

原因5:心身がストレスで疲れきっていて心と脳に余裕がないから

仕事やプライベートで何か大きいストレスがあると、心身に悪影響を及ぼし、心と脳を消耗させてしまいます。

そういうときは些細なことでも心理的負担になりやすく、何かとめんどくさくなりがちです。

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上記の記事でも解説していますが、脳の処理能力がストレスや疲れによって低下すると、目の前の物事を処理するのが難しくなります

それによって職場の人間関係を処理する能力も下がり、めんどくさくなっている可能性があります。

タク
タク

この原因を踏まえた上で「どう対処していくのか?」を見ていきましょう。
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第2章:「職場の人間関係がめんどくさい」に効果的な対処法7選

第2章:「職場の人間関係がめんどくさい」に効果的な7つの対処法

職場の人間関係がめんどくさくなる原因は色々ありましたが、ちゃんと対処する方法はあります。

対処法1:睡眠時間を増やし休憩時間も増やす

心身がストレスや疲れによって消耗しているときは、心も脳も余裕を持つことができず、人間関係をうまく処理するのは難しくなります。

なので、シンプルにまずは睡眠時間を増やすこと。そして、仕事中などは1時間に1回5分間目を閉じるだけでもいいので休憩する時間を増やすことが大切です。

自然に触れるようなアウトドアの活動、定期的な有酸素運動、ワクワクして楽しい趣味、笑顔になるような遊びなども、心身の回復に役立つのでおすすめ。

なんとなく心に余裕がないと感じたら、リラックスする機会を増やすと余裕ができると思います。

対処法2:職場で共有している「仕事の目的や価値」を見直す

「職場の人間関係がめんどくさい…」と感じると、どうしても人間関係の良し悪しにばかり意識が向きがちです。

ここで少し考え方を変えてみて、そもそも何のために仕事をしているのか?目的は?自分の仕事にはどんな価値があるのか?を考えてみるのも1つ良い方法です。

職場の人間関係の良し悪しはたしかに大切ですが、それ以上に重要なのは「仕事をする目的、仕事のモチベーション」です。

家族で不自由なく幸せに暮らすため、趣味をとことん楽しむため、その会社でスキルを身につけて起業するため、平均以上の年収を得るため、人の役に立つため。

理由は何であれ、仕事をする目的・仕事のモチベーションが自分の中に土台としてドシッとあると、些細な人間関係のあれこれに振り回されにくくなります。

また、自分の仕事にはどんな価値があるのか?を考えることも大切です。

・自分の仕事によって誰がどのように助かっているのか?
・誰の何に役立っているのか?
・自分の仕事は誰がどのように喜んでくれる仕事なのか?
・自分の仕事によって救われている人はいるだろうか?
・自分の仕事は人に感謝されているだろうか?

といったあたりのポイントを考えてみて「自分は価値のある仕事をしている」と感じられたら、職場の人間関係うんぬんに影響されにくくなり、もっと自信を持って仕事に集中できると思います。

対処法3:1人か2人でも良いから職場に信頼できる友人を作る

職場に信頼できる友人がいるかどうかは、実はかなり重要です。

そもそも「孤独感」がメンタルや健康に与えるダメージはかなり大きく、うつ病などの心身の病気に発展する可能性もあるほど…。仕事の生産性にも悪影響を与えるって話もあります。

職場における孤独感を軽減できれば、メンタルや健康へのダメージを減らし、人間関係でのストレスも減らせるはずです。

なので、ひとまず1人か2人でもいいので、信頼できる友人を職場につくることが大切なんですね。

これだけでも、「職場の人間関係めんどくさい…」って悩みも軽減できると思います。

対処法4:会社以外に自分の居場所だと感じるグループを作る

仕事以外の人間関係が充実していれば、孤独感によるダメージはかなり軽減できます。

職場でもプライベートでも自分の居場所なんてないし、自分はいつどこでも孤独な人間なんだ…。
カイ
カイ

っていう状態よりも、

会社では人間関係がちょっとストレスだけど、プライベートでは食事に行ったり遊んだりする友達いるしまぁいいかー。
カイ
カイ

って状態の方が安心感がすごいありますよね。

「自分にはどこにも居場所がないんだ…自分はいなくてもいい人間なんだ…」みたいになるとメンタルを病むので、会社以外に居場所を開拓していきましょう。

1つでも良いですが、できれば2つ以上あると◎ですね。

人間関係もバリエーションがあった方が充実感があると思います。

対処法5:自分の人生で最も重要なこと「コア・プロジェクト」を明確にする

「コア・プロジェクト」とは、パーソナリティ心理学の権威として世界的に有名なブライアン・R・リトル教授が提唱している概念です。

簡単に言えば、人生をかけてでもやりたい取り組み、自分にとって大きな意義のある取り組みのことを「コア・プロジェクト」と言います。

例えば、家族を幸せにする、志望校に合格する、希望する会社の内定が決まる、人生を共にしたいパートナーを見つける、仕事で出世して年収1,000万円を目指す、起業して成功するなど。自分の人生にとっての中心的な取り組みです。

ブライアン・R・リトル教授は著書の中で、

「コア・プロジェクトの持続的な追求が、幸福度を高める」

引用元:Little, Brian R.”第10章 自分を変える挑戦――幸福な人生を自分でつくる”.自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』. 児島修(訳) .大和書房,2016, p.266.

とおっしゃっています。

コア・プロジェクトを明確に持っている人は、自分が何のために生きているのか?何がやりたいのか?どこに向かって進んでいるのか?を分かった上で毎日を生きることができます。

タク
タク
つまり、コア・プロジェクトがあれば、職場の人間関係がめんどくさい…と感じても「それよりも自分には大事なことがある!」と思えるようになるわけですね。

自分のコア・プロジェクトを明確にするためには、まず今自分が重要だと感じている取り組みをリストアップしましょう。

例を挙げると、10kg痩せる、年収を100万円上げる、家族のために貯金を1年で100万円増やす、彼氏or彼女を作る、健康状態を改善する、海外旅行に行くなど。

10~15個こういった取り組みをリストアップします。

そして、その中から「これは自分の人生ですごい重要だな」と思えるものを厳選してみてください。

もしピンと来るものがなければ、時間を置いてもう一度リストアップしてみるのもアリです。

こういった手順で自分のコア・プロジェクトを明確にできたら、それを毎日意識しながら生活してみましょう。

生活の中で「これは自分のコア・プロジェクトに関わる重要な活動だ」「これはコア・プロジェクトに関係ない活動だ」という優先順位を決める基準ができるようになると、かなり取捨選択がうまくなるんですよね。

優先順位がなく取捨選択ができずにいると目先の問題に振り回されやすくなっちゃうので、やっぱり基準って大切です。

コア・プロジェクトを明確にするのも、かなりおすすめの方法です。

対処法6:嫌いな人・めんどくさい人に対して共感する

特定の嫌いな人、めんどくさい人がいて人間関係がめんどくさいと感じているのであれば、この対処法は1つ有効かもしれません。

この対処法は「盗人にも三分の理」って考え方に近いですが、「嫌いな人・めんどくさい人であっても、その裏にはきっと同情できるような背景がある」と共感してみる方法です。

職場で陰口や悪口ばっかり言っているような嫌な人であっても、実はそうすることでしかストレスを発散できない深い事情があるのかもしれません。

厄介な上司、めんどくさい同僚、ミスばっかりする部下。彼らにも何か事情があるかもしれません。

こんな風に「きっと何か事情があるのかもしれない。自分と同じようにストレスを抱えてく悩んでいるのかもしれない」と考えると、相手に対する見方が少し変わってきます。

意図的に共感してみるクセを付けて冷静に落ち着いて考えることができれば、「めんどくさい…」っていうブルーな気分もマシになるかと。

対処法7:配置換えを願い出るか転職する

ここまでのいくつかの対処法を試しても、「職場の人間関係がめんどくさい…もう辛い…」と感じるのであれば、別の職場への配置換えを願い出るか、転職をするのが確実ですね。

結局のところ「環境を変える」というのが、手っ取り早く効果が大きいです。

タク
タク
結局僕も、退職してその環境から離れたらメンタル改善できました。

もちろん配置換えや転職でガラッと環境を変えるのは勇気が入りますし、人それぞれ様々な事情があるので簡単ではないと思います。

なので、これは色々対処法を試してみてそれでもダメならっていう最終手段ですね。

第3章:職場・会社の「人間関係ストレス」による心の疲れを回復するには?

第3章:仕事や会社の「人間関係ストレス」による心の疲れを回復するには?

人間関係のストレスは、明日からまるっと解消!とはいかない難題なので、少しずつ取り組んでいくしかありません。

  1. 睡眠時間を増やし休憩時間も増やす
  2. 職場で共有している「仕事の目的や価値」を見直す
  3. 1人か2人でも良いから職場に信頼できる友人を作る
  4. 会社以外に自分の居場所だと感じるグループを作る
  5. 自分の人生で最も重要なこと「コア・プロジェクト」を明確にする
  6. 嫌いな人・めんどくさい人に対して共感する
  7. 配置換えを願い出るか転職する
タク
タク
この7つの対処法をご紹介しましたが、まずは取り組みやすいと感じるものから試してみてもらえればと思います!

例えば、「①睡眠時間を増やし休憩時間も増やす」をやりながら、「②職場で共有している仕事の目的や価値を見直す」と「⑤自分の人生で最も重要なコア・プロジェクトを明確にする」に取り組んで人間関係に振り回されないようにする。

その後に「③1人か2人でも良いから職場に信頼できる友人を作る」「④会社以外に自分の居場所だと感じるグループを作る」をやってみて、人間関係を少しずつ開拓していく。

こんな感じで、すぐにできそうなものから1歩ずつゆっくりでも良いので取り組んでみてください。

【まとめ】「職場の人間関係がめんどくさい」への対処法でも転職もアリ

職場の人間関係がめんどくさい5つの原因と7つの対処法をご紹介しました。

改めてまとめておきますね。

・上司・部下・取引先・同僚など様々なタイプの人との人間関係が発生するから

・嫌いな人・めんどくさい人と長時間同じ職場で仕事をしなくちゃいけないから

・仕事を進めるだけでも精一杯なのに、さらに「良好な人間関係」も求められるから

・誰からも好かれようと「良い人」を演じてしまうから

・心身がストレスで疲れきっていて心と脳に余裕がないから

・睡眠時間を増やし休憩時間も増やす

・職場で共有している「仕事の目的や価値」を見直す

・1人か2人でも良いから職場に信頼できる友人を作る

・会社以外に自分の居場所だと感じるグループを作る

・自分の人生で最も重要なこと「コア・プロジェクト」を明確にする

・嫌いな人・めんどくさい人に対して共感する

・配置換えを願い出るか転職する

タク
タク
というわけで、ここまで読んでいただきありがとうございました!

職場の人間関係の悩みは一朝一夕で解消できるものではないので、解決に取り組むのは骨が折れます。

ですが、効果的な対処法はちゃんとあるので、少しずつでも取り組んでもらえればと思います。

最悪の場合は転職という手もありますから。それでは。

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参考文献

  1. Little, Brian R.”第3章 別人を演じる――大切なもののために性格を変えるということ”.自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義』. 児島修(訳) .大和書房,2016, p.99.
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